2020-09-20：今あるものを。

　「今あるものを。」

　この言葉には、ある種のおまじないが含まれている。それは、今の自分に満足できるという状態を作り出せる能力がある。

　どういうことか。

　今の自分に満足していないのは、それは、今あるものやことが全て普通になってしまって、次へ次へと進もうとしている状態に近いから。

　ご飯を食べられること、今の生活ができていること、今スマホを持っていること。全てが今あることなのだが、それが普遍化してくると、それらでは物足りなくなってくる。

　だから、今あるものを大切にする。今あるもので何ができるか。今あるものにありがたみを持つ。

　この「今あるもの」という言葉から始まることを頭の中で意識してほしい。

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　今あるもので満足できない場合、そうなったら新しいものやことを買ったり始めたりすればいい。

　ただ、本当に必要なのかどうかをはっきりさせる必要がある。

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　よく言うのが、人間は失敗して初めてそれを失敗だと思うということ。

　確かに、初めは必要だと思っていたものやことを買ったり始めたりしたりする。その時は必要だと思っていたのは確かだ。

　しかし、いづれ、そのものやことがなくてもいい生活が来る時が来る。そうなってやっと人間はそれらが必要なかったと思える。つまり失敗だと認知する。

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　日本は比較的裕福な国だ。

　日本に住んでいる限りは、仕事がなくても生存権として生活保護としてお金も貰えるし、ほしいと思ったものというのは国が違法なもの以外は規制していない。

　なんでも買えるといっても過言ではないと思う。何か物事を始められるのも同じだと思う。

　そのような日本という国で、今あるもので幸せといかに感じられるか、生活の幸福度を上げるために必要だと感じる。

　上には上がいる。

　その認識をはっきりさせて、今の生活をいかに楽しむかが人生にとってのある種の楽しいゲームなのかもしれない。